図説 全切開法

全切開法のデザイン

5.デザイン

全切開法の手術はデザインが手術と同じくらい大事で、座位で瞼を開けた時、閉じた時、半開きの状態で行います。そして手術ベッドに上がり、そのデザイン目安にして手術を開始します。全切開法では通常皮膚を切り取ります。デザインは右図のように行うことが多いものです。 片側が眼瞼下垂や、瞼に怪我があったりするような瞼ではデザインがなかなか難しく、場合によっては手術中身体を起こして、手術途中の評価をする事もあります。

6.できあがる全切開の幅と形

出来上がる切開の幅は、奥全、普通の末広型、平行型、広めの平行型と色々ですが、元々のキメの流れをあまり無視して外人風を目指そう等としますとツレが生じたりして整形っぽくなりがちです。従って形は自由自在をお勧めするわけではありません。

全切開法の幅と形全切開法の幅と形全切開法の幅と形

7.たるみ(タルミ、弛み)

年齢と供に黒目の上から目尻にかけて間延びした皮膚がかぶさってくるものです。逆に目頭側は微妙に切開の幅が広くなってくることは多いものです。

8.たるみ(タルミ、弛み)の手術

黒目の上〜外側にかけて皮膚を切り取ります。また皮下の弛んだ結合組織も合わせて程々切除することは多いものです。また眼瞼挙筋まで弛んで、眼瞼下垂傾向にある場合は、この眼瞼挙筋を縫い縮めます。

全切開法の手術後のケア

9.手術後のケア

当日は頭を高くして良く冷やしてもらいます。なお傷を避けての化粧、コンタクトなど翌日から可能です。